多くの公共構造物は昭和50年代の高度成長期に建設されており、多くの構造物は定期的な点検・調査・メンテナンスが必要となっています。当社は、『橋梁』に力を入れており、現場作業から損傷原因の推定・健全度の評価・補修詳細設計まで、橋梁におけるすべての業務のお手伝いさせて頂きます。
様々な橋梁形式や現地の状況に合わせた、調査・点検・補修方法を提案させて頂きます。豊富な実績と確かな技術力により、お客様から高評価を頂いております。
調査を実施した結果、対策実施橋梁と位置付けられた橋梁に対して補修設計を行います。
また、補修工法の検討及び補修設計を行い工事発注に必要な設計図面及び報告書を作成します。
重要路線では、地震後の道路ネットワークとして路線に求められる性能や緊急輸送路の確保など、対策実施橋梁と位置付けられた橋梁に対して耐震補強設計を行います。
現行道路橋示方書に基づき、必要とされる橋脚及び落橋防止システムの設計を行い、各システムの工法について、施工性・経済性・現橋の固有条件等を考慮のうえ比較検討行い工種を設定して詳細設計を行います。
橋梁定期点検に先立って現地踏査を行い、橋梁の変状(劣化・損傷等)程度を把握する他、橋梁の立地環境、交通状況、交通規制の要否、近接手段等について現場概況の調査記録(写真撮影含む)を行います。
点検要領に基づき、橋梁点検車、高所作業車、点検用足場、あるいは梯子等を用いた近接目視点検もしくは、近接目視点検と同等の健全性の診断が可能な新技術による点検を行います。
BT-200
YZ30FC-SB
BT-400
AB-1400
AT-170TG
AT-220TG
ボート
浮き足場式工法(ゼニフロートX)
現地にて、設計に必要な形状調査(一般図作成)や変状調査(損傷図作成)などの計測や調査を行います。
コンクリート構造物の調査では、コアの採取、ハツリによる鉄筋調査、室内試験など、損の傷の原因を追及するための各種試験を提案・実施します。
また、調査結果の考察及び評価を行います。これらの資料は、構造物の状態を把握するために必要な調査です。※業務キーワードをクリックすると詳細が表示されます。
鉄筋探査は、主桁の鉄筋配置、コア採取箇所の配筋状況を把握するために電磁波レーダ法により実施する。電磁波レ-ダ法は、コンクリート構造物の躯体表面から電磁波を発信し、その反射波を解析してコンクリート中の鋼材位置を探査する手法である。使用する装置は、電磁波を発信・受信できるアンテナとその信号を解析・図化表示できる表示器を装備するもので、アンテナ部を鋼材に直交する方向に移動させると走査断面の配筋状況が表示器に表示され、それを基に鋼材位置をコンクリート面にマークする。
コア試料採取は、コンクリートコアドリルにより室内試験用のコアを採取する。
採取するコアの寸法は、φ100×200㎜を基準とするが、現場条件によって採取サイズを変更できるものとする(φ50㎜以上)。試料採取箇所は、荷重の影響を受けにくい支点部付近とする。
試料採取時は、既設の鉄筋に当たらないよう、レーダ探査機等により鋼材位置を確認の上、試料採取を行うものとする。
コア採取状況例
既設構造物の鉄筋交差部をはつり出し、鉄筋腐食状況、中性化深さの測定及び鉄筋形状(かぶり、鉄筋径、鉄筋種別(異形・丸鋼))を測定するために実施する。
調査結果より、現況の鉄筋配置状況、腐食の進行状況及び中性化による鋼材腐食の可能性を判定することができる。
はつり調査
鉄筋径測定状況
主桁主ケーブルのグラウト充填度調査は削孔法で行う。コンクリートの削孔は、あらかめ電磁波レーダを用いてケーブル位置およびかぶりを探査し、ハンマードリルを用いてシースに傷を付けないように慎重に削孔を行う。削孔後は目視およびCCDカメラによりシース内部のグラウト充填状況、PC鋼材の腐食状況を確認する。
ドリル削孔状況
CCDカメラ撮影
確認状況(CCD)
レーダ法を用いて、コンクリート内部の鉄筋やPC鋼材位置を探査する。
探査したかぶり深さ手前まで削孔し、残り数mmはハンマードリルで内部の鋼材を傷つけないように、ペン型マグネットの反応を確認しながら慎重に削孔を行う。
マイナスドライバーを使用してシースを開削し、バキュームクリーナを用いてはつりカス、粉塵等が残さないように清掃する。
シース内部をCCDカメラで観察して、変状の状況を確認する。
試料採取は、鋼構造塗膜調査マニュアル(H30.2より)を参考に行う。
乾式による採取
湿式による採取
採取した資料にて、含有量分析試験と溶出量分析試験を行う。
含有量分析試験は、「既存塗膜の剥離作業に係わる、鉛等有害物質の含有状況の確認について」において、有害物質が確認された場合は、工事の受注者へ安全な方法で対応することを周知する旨の連絡を行います。
溶出量分析試験は、特別管理産業廃棄物処理の基準として使用します。
分析項目 | 分析方法 | 定量下限値(指定) |
---|---|---|
PCB | 低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第5版) | 0.15mg/kg |
鉛 | JIS K5674 (2019)7.14 附属書A | 100mg/kg |
クロム | JIS K5674 (2019)7.14 附属書B | 50mg/kg |
分析項目 | 分析方法 |
---|---|
PCB | S48環境庁告示13号イ / S46環境庁告示59号付表4 |
鉛 | S48環境庁告示13号イ / JIS K0102-54 |
クロム | S48環境庁告示13号イ / S48環境庁告示13号別表第一 |
採取したコアにて各種コンクリート試験を行います。
コア(試験片)
一軸圧縮強度試験状況
塩化物イオン含有量試験状況
中性化試験状況
センサー(検出コイル)と計測用パソコンを専用のコードで接続する。
ケーブル上方にセンサーを設置する。センサーの設置は、高所作業車を使用して行う。
ゴンドラ上より作業者がセンサー落下防止用ケーブルを送り出し、橋上の作業者がケーブル下端部から移動用ケーブルを引っ張りながらケーブル上方から下端部までセンサーを移動させ、計測を行う。 この時、センサーが落下しないよう、落下防止対策を講じるものとする。
センサー移動方法
渦流探傷測定状況
各部材のT継手溶接部における探傷範囲を、図1に示すように超音波探傷試験で斜角探傷する。
t | 板厚(各調査結果に記載) |
X(mm) | 溶接始端からキズまでの距離 |
W(mm) | ビーム路程(超音波の伝搬距離) |
d(mm) | 探傷面からキズまでの距離 |
Y(mm) | 基準線から探触子入射点までの距離 |
k(mm) | 基準線からキズまでの距離 |
ℓ(mm) | きず指示長さ |
探触子 | 超音波を送信・受信するもの |
θ | 超音波の屈折角(本調査では70.0°) |